広島県内で水道施設を活用したデマンドレスポンスを実施します
令和5年2月2日
広島県内で水道施設を活用したデマンドレスポンスを実施します
株式会社水みらい広島(以下「水みらい広島」、本社:広島市中区、代表取締役社長:三島 浩二)は、電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:渡部 肇史)と連携して、電力需給の逼迫する夏季及び冬季において、水みらい広島が指定管理する広島県内4ヶ所の水道施設におけるデマンドレスポンス※1を2023年度より実施します。
今回実施するデマンドレスポンスは、2023年度の夏季及び冬季に予想される電力需給逼迫時に、水みらい広島が指定管理する広島県内4ヶ所の水道施設の各送水ポンプを停止することで、水道施設の電力需要を一時的に抑制しネガワット※2を供出するものです。
水みらい広島は、広島県の水道用水を安定的に供給し続けることを最優先とし、適切な対策を講じた上でデマンドレスポンスを実施します。Jパワーは、アグリゲーター※3として、水みらい広島が供出するネガワットとJパワーが別途供出するネガワットをまとめて、電力需給逼迫時の調整力として運用します。
これにより、電力需要逼迫時の火力発電所の焚き増しが抑えられることから、電力の大口需要家である水道事業者が脱炭素化に貢献する方策の一つになると、水みらい広島は考えています。また、設備導入等の新たなコストをかけることなく、運用の工夫によって地球温暖化防止に貢献できる本取り組みは、他の自治体でも着手しやすい施策の一つであると考えています。
※1)デマンドレスポンス……電力需給逼迫時の需給バランスを調整するために、需要家側の電力消費量を変化させること。
※2)ネガワット……需要家の節約により余剰となった電力を、発電したことと同等にみなした場合の電力量。
※3)アグリゲーター……デマンドレスポンスにおいて、電力会社と需要者の間に立って需給バランスをコントロールする事業者のこと。
≪取り組み概要について≫
水みらい広島とJパワーが連携し、電力需給が逼迫し電力不足が予想されるピーク時間帯に、以下の4ヶ所の水道施設の送水ポンプを停止し、別の時間に稼働を変更する運用を行います。
・実施場所:本郷浄水場、宮浦浄水場、坊士浄水場、更地加圧ポンプ所
・供出電力:4施設合計で最大710kW
・2023年度実施期間:【夏季】2023年7月1日~2023年9月30日
【冬季】2023年12月1日~2024年2月28日
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社水みらい広島 [担当:木坂、杉山]
〒730-0041 広島県広島市中区小町1-25 電話:082-258-1315
Jパワー 広報部広報室 [担当:村上、猪狩]
〒104-8165 東京都中央区銀座6-15-1
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